シンゴジラの感想

突如、東京湾に出現した謎の生命体。いるはずの無い巨大水生生物と推測され、政治家や官僚は陸上には上がることができないだろうと、楽観的だった。

それが、陸上に上がってきて、街を容赦なく破壊していくにつれて、政界・官僚・研究者・自衛隊による会議の熱度が上がってくる。一瞬、動かなくなる子どもゴジラに安どの声もあったが、それはさらなる破壊者になるための脱皮に過ぎなかったのであった。

会議、会議、会議、報告、会議、縦割り行政の弊害、首相の責任、官僚の優秀さなどを知ることができました。リアルに思えたのは環境省自然環境局野生生物課長補佐を演じる尾頭ヒロミ。

あくまでも冷徹に事実だけを述べ、無表情で、ぼそぼそとしかも早口で話す彼女と石原さとみの華やかさとの対比が興味深いです。結局、ふたりは職務に忠実であっただけで、日本や人類に対する慈しみの気持ちが、極端に華美か冷徹さの表情に現れているようでした。
尾頭ヒロミが最後に一瞬だけ見せる笑顔。そのツンデレぶりに、可愛らしく、人間らしく、温かみを感じた。

後から知ったのだが、ゴジラを演じたのは野村萬斎とのこと。モーション・キャプターという方法がこれほどまでに、効果を与えた映画はあっただろうか。新作の『キングコング』でも、ゴジラの気配を感じることができた。エンディングロールを最後まで観ることをお勧めしたい。

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